2003/7/14

前回のレポート(約2週間前)から内容の雰囲気が変わって来た気がする。
(数学的にいう、連続性がなくなり非連続な印象を受ける)

キーワード
・「Buy on rumor,sell on facts(うわさで買って、事実が出たら売る)」
・こんなくだりがあった。
「このなかでも必然的に、レバレッジの高い銀行(これは英米も共通だが)は全国的な資産価格の下落と不況の長期化で大きな不良資産を抱え、自らの体力が大幅に減少した上、内外から借り手企業の審査・査定を厳しくしろという大合唱に直面した。その中でも、竹中平蔵氏のように、とにかくグローバル・スタンダードをかざして、こうしろ、ああしろという輩が出てきたわけだが、それを直に当てはめると、元々レバレッジの高い日本企業は一気に債務の圧縮を要求されることになる。これは、ただでさえ10年間の不況と資産価値が10分の1になるという大変な環境下で極度に疲弊している日本企業にとって大変な負担となってしまった。」
・戦後ほぼ50年間、自動的に更新・ロールオーバーされる銀行からの借入金は、言わば擬似資本に近いお金となっていた。それを、グローバル・スタンダードという名のもとで、一夜にして借入金に戻し、自動的に更新・ロールオーバーできないと言い出した。
・バランスシートを改善させる「自己資本ホリデー」
・企業のバランスシートの修復が最終局面に近づきつつあるだけで、株価上昇は構造改革とは無関係。

*非常に日本語の堪能なクー氏のレポートにしては、前回同様文章自体に纏りを欠いている気がする。
(心理的な影響だろうか?「輩」という単語は、5年近く読み続けて、初めての気がする。実体経済を直視したコンサバティブな論調を続けてきたクー氏にとって、今回の急速な株価回復は心理的プレッシャーとなったのだろうか?それとも、私達には伺いしれない何かが・・・)


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